放火による火災の防止




  「放火」及び「放火による疑い」が原因による火災は、平成17年中

 全国で1万2,263件(全火災の約21%)発生し、昭和60年以降

 連続して出火原因のトップを占めているとともに、平成4年以降連続し

 て1万件を超えています。

  また、放火火災の傾向としては、冬から春先及び夜間から明け方にか

 けて多く発生しています。

  甲府地区消防本部管内でも平成17年中の火災発生件数151件のう

 ち「放火」及び「放火による疑い」が原因による火災が11件と全火災

 の約7%を占めています。

  放火火災の防止の基本は「放火されない、放火させない、放火されて

 も被害を大きくさせない」ことです。

  放火火災を防ぐためには、一人ひとりが放火対策に心がけるだけでな

 く、地域全体として放火されない環境を作ることが重要です。



放火による火災の防止
 家の周りに燃えやすいものを置かない 
放火は建物外周部、倉庫・物置、車
  庫、共同住宅等の玄関や階段室等の
  共用部分など、侵入されやすい場所
  や人気のない暗がりでの放火が目立
  ちます。施錠管理を徹底し、外部か
  らの侵入を防ぎましょう。


照明器具の設置等により暗がりをなく
  し、放火されにくい環境づくりに努めま
  しょう。

建物の周囲に燃えやすい物を放置せ
  ず、整理整頓しましょう
 車やバイクなどを放置しない 
路上、建物外周部及び屋外駐車場
  に駐車中の車両の荷台やボディー
  カバー等に放火されるケースがあ
  ります。不用意に車を放置しない
  よう心がけるとともに、ボディー
  カバーには防炎製品のものを使用
  しましょう。

施錠がされていない車両の内部に
  放火されるケースも見られます。

車両の施錠管理を徹底しましょう。
 ゴミは収集日の朝に出す 
夜間、放置されたゴミや新聞・雑
  誌等に放火されるケースが多く見
  られます。夜間、ゴミを放置しな
  いなど、ゴミ集積所の環境づくり
  を地域ぐるみで実施しましょう。

ゴミは指定された場所、日時以外
  は搬出しないようにルールを守る
  など、住民一人ひとりのモラルの
  高揚を図ることも重要です。

 地域住民の防火意識の高揚を高める
放火は不特定多数の人の生命、身
  体及び財産に危険をもたらす極め
  て悪質な犯罪です。放火の危険か
  ら地域社会を守るためには、町内
  会、自治会、自主防災組織、事業
  所等が一体となり、放火されにく
  い環境を作ることが重要です。

また日頃から防火講習会や防火・
  防災訓練等を実施し、地域住民の
  防火意識を高めることも大切です。



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